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対話することを通して、チームやグループ内での風通しが良くなることを感じました

京都からは、職場への対話を促すファシリテーションを実践している椿(つばき)さんです。土木系公務員である椿さんの、これまでの実践経験やファシリテーションに対する想いを伺いました。
 

 

 

Q. まず、あなたのことを教えてください。

A.椿といいます。
土木系の公務員をやっています。
現在は土砂災害等に関係する部署に所属しています。実は、だいたい2〜3年で異動があるもんで、来年には全然違う部署に異動してたりするかもです。FAJには、昨年(平成26年)の4月に入会して2年目です。京都在住なので、主に関西支部で活動しています。

 


Q.今回、ファシリテーションの実践事例を紹介いただけるとの事ですが、どのような実践をされているのでしょうか?
 

A.私は、先程も言いましたように、コロコロ異動があるもんで、異動する先々でファシリテーションの実践ができるスキを見つけては実践してるみたいな感じです。
これまでの実践を紹介しますと、①若手職員の勉強会運営、②職員対象研修への導入、③自身が参加するプロジェクトの会議への導入があります。

 


Q.詳しく教えてください。
 

A.①は、若手の中でも最年長になったくらいに、当時担当していた河川法に基づく河川整備計画について、若手を中心に勉強会を行ったものです。
もう、十数年前のことなので、ファシリテーション協会の設立前くらいのはなしです。
あとから書籍などを読んで「あー、あれはファシリテーションだったんだな」と思いました。
なもんで、ほぼ現場感覚での試行錯誤で、あんまり綺麗な事例ではないのですが、個人的には、こういう試行錯誤が、今の私のファシリテーション感の土台になっているように思います。
②は、職員対象の研修に携われる機会を持った時に導入したもので、一つは水質事故発生時の対応をテーブルトークロールプレイングゲーム風に実施し、その体験をもとに参加者同士で対話して今後取るべき対応を考えてもらうというものを実施しました。
もう一つは、一週間の研修のまとめに、ワールド・カフェ風の対話を実施した上で、参加者から出たキーワードをもとにグループ分けして対話するというものです。
こちらは、これまで実施されてきた主催者側が用意した課題をグループで討議するという形式とは違い、参加者自らが研修で得た知識をもとに課題を設定し、それに対応するということを研修のまとめとして実施するもので、研修の仕上げとして良いやり方であると、参加者からも好評でした。
③は、国土計画関連の担当になった際に、その計画の内容について担当者でディスカッションするのにワールド・カフェの手法を用いました。こちらは、かなりオエライサンから私のようなペーペーまで対等に思うところを対話することで情報や想いを共有することを目的に実施しました。

 

 


Q.その結果どのようにあなたやその周りの人達が変わりましたか?

A.大きな効果としては、どのケースも対話することを通して、チームやグループ内での風通しが良くなったと感じています。
②の一週間研修での実践は、アンケート評価が高かったため、私が、担当を外れた今も同じカタチで実施されています。
今年開催された研修では、研修の初日に「ワールド・カフェを実施してくらたら、もっと研修が有意義なものになるのでは?」との声があがっていたそうで、実は、これは私が当初提案していたけど実施には至らなかったものだったので、それらの声を反映して、今後さらに発展していければ良いなぁと思っています。
私も、できたら、プログラムデザインに関わり続けたいんですが、人事異動という宿命からは逃れられないのが残念です・・・(^o^;

 


Q.あなたは今後、どのようにしていきたいと考えていますか?
 

A.今後も各所属において、活用できるスキを見つけては、ファシリテーションを実践していきたいと思っています。
また、①の事例のように試行錯誤できる体験もとても大切だと思っているので、地元の地域づくり的な活動に参加させてもらったり、FAJ内の活動にメンバーとして参加させてもらったりしつつ、更なる経験を積んで行きたいと思っています。
で、この経験やファシリテーターとしての能力が社会に還元できれば良いなぁと思っています。

 

椿 善光 (よっさん)

京都府京都市在住

一見風貌だけでは何者?と近寄り難く、公務員のイメージとはかけ離れているも、いたってソフトな自由人で、アニメ好き。
プライベートでは、小学生の息子が大好きな普通のお父さんの一面も持っている。

また、鹿肉のうまさに気付いたころから狩猟にはまり出し、本格的な狩りも始めているようだ。

今後は、ファシリテーションを使った活動の幅を広げ、さらなる実践に意欲を燃やす。

よっさん

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