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僕は役所という組織の存在自体が、社会構造の中でファシリテーターであると思っています。

神奈川県相模原からは、市役所の職員として市民との対話を促すファシリテーションを実践している田代さんです。田代さんの、これまでの実践経験やファシリテーションに対する想いを伺いました。
 

 

 

Q.まず、あなたのことを教えてください。


A.田代翼といいます。
仕事は市役所の職員です。市民の方々と対話を繰り返す日々を過ごしています。

 

 

Q.今回、ファシリテーションの実践事例を紹介いただけるとの事ですが、どのような実践をされているのでしょうか?
 

A.問題意識のスタートは、役所の職員として、仕事で熱い想いを込めても、それが組織の中でどんどん薄れて意思決定がされていくことに疑問を持ったことです。組織として市民と接する際に、一個人としての気持ちとの乖離に悩んでいました。
そうした中で、ファシリテーションの考え方を知り、すごく可能性を感じた事を思い出します。

別に自分が完璧でなくても、みんなで考えて進もうとすることができる。自分一人でなくて、みんなでやっていく方法もあるんだ!って。

ただ、最初は(今もですけど)何をしたら組織を変えることができるのかわからなかったんで、とりあえず職場内で勉強会をはじめました。
月1回、FAJの定例会で体験した内容を無理やり2時間にして、とにかくやっちゃうという感じのことを3年くらい続けてます。
参加する人は毎回3〜4人の草の根運動ですが、ファシリテーションの言葉くらいは広まったかもしれないですね。
その他だと、自分が関わる打ち合わせや市民の方との対話には何かしらファシリテーションの要素を取り入れるように意識しています。

 

Q.実践内容をもう少し詳しく教えてください。
 

A.そんな感じで細々と活動していますが、自分の中で転換点となった仕事があります。
それは数年前、とある市民団体さんから、一緒に仕事をしたいと、協働提案という市の制度への応募があり、その対応を上司から任されたことです。
僕としては関わる以上、お互いに納得できる話がしたかったので、団体さんとの話し合いの時間を大切にし、プロセスを意識しながら、お互いの意見をしっかり聴きあうことができる場をつくるように心がけました。
結果、時間はかかりましたが、お互いにわかり合おうとする関係性ができて、団体さんと一緒に共通の行政課題に取り組むための新たな事業を立ち上げることができました。

 

Q.その結果どのようにあなたやその周りの人達が変わりましたか?
 

A.公務員として、仕事の本分を見直した気持ちになりました。
それからは役所を底辺から変えるには…と、日々考える毎日です。

また、ファシリテーションについてより深く考えようと、FAJに、よりコミットしたのもその頃からです。
いまは、FAJ東京支部でも都心だけでなく、いろいろな地域でファシリテーションを盛り上げることができないかと模索しています。
相模大野に縁のある会員有志で勉強会を企画したのもその一つです。
みなさんと学びあえる場が増えることが楽しみです



ついでなので、ちょっとだけ相模原での活動を紹介いたします。

神奈川県の相模大野を拠点に『プログラムデザイン道場』をコンセプトとして、有志での勉強会を実施していく予定です。

道場といっても、師範と弟子というものではなく、志あるものが自由に組手をする場所のイメージですね。

プログラムデザインについて「研究」することで相互の「研鑽」を図り、現場実践力の向上を目指していくものです。

 

Imformation:

さっそく、次回勉強会のお知らせがありますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。もう少し本格的にワークショップや話し合いの場で、同じ志をもつ仲間とプログラムデザインを学んで、現場に活かしてみませんか?

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『プログラムデザイン道場』

ワークショップや話し合いなど、人々が集まり新たなものを創造する場をデザインし、実際にファシリテーションを行うファシリテーターは、傾聴力、要約力、コンテンツそのものに対する理解など、様々な知識やスキルが求められます。
こうした様々な知識やスキルのうち必須の技術であり、でも本格的に学び合う場がFAJの中で比較的少ないのが、「プログラムデザイン」ではないでしょうか?
プログラムデザイン道場の第1回は、相模原市が本年開催した、
「さがみはら地域づくり大学」での180分のワークショップ型講座を事例に取り上げます。

(「さがみはら地域づくり大学」の詳細は↓↓)
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei_sanka/partnership/031226.html

あなたがこの講座の講師兼ファシリテーターだとしたら、どんなプログラムをデザインし、当日に臨むつもりですか?

当日お集まりいただいた興味・関心のある皆様で、ワークショップ型講座の「舞台裏」となるデザインについて、一緒に考え、新たな「学び」を得ることができたらと思います。
 

【日時】2015年10月23日(金)19:30-21:00

【場所】ユニコムプラザさがみはら 実習室2
 http://unicom-plaza.jp/access/

【定員】15名まで(先着順)

 

【申込】

こくちーずより申込できます。

http://kokucheese.com/event/index/340297/


【経費】300円程度(会場費、備品の実費を参加者で割り勘します)

【企画&運営】「相模大野サロン(SOS)」設立準備チーム

田代さん

イベントは終了しました

※次回案内をもらいたい場合はこちらまでお問い合わせください

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