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復興支援専門家のインタビュー記録 
~災害復興支援とファシリテーションを考え深める~ より

日本ファシリテーション協会(FAJ)災害復興支援室では、私たちと同様に、住民主体の復興支援を対話や参加を重視しながら促進(ファシリテーション)している4組の専門家へのインタビューを行いました。この4組のインタビューの中で、とくにファシリテーターとして気になる一言を抜き出してみました。

オープンFAJ期間最終日の2015/11/22(日)に東京浅草で、インタビュー記録の読み語り会を実施します。詳細はこちら

ファシリテーションの3つの力は人間力、社会力、対話力 
それらを包む「ホリスティックな視点」 

金さんは、在日韓国朝鮮人三世として大阪に生まれ育ち、大学卒業 後に財団法人大阪YWCAに就職 。そ こ で の 運 動 を通じて、ジェンダー、子ども、心のケア、生と死など の多様な問題に取り組まれ、参加体験型学習による学び のファシリテーターとして全国各地で活躍。東日本大震 災後は、現地に出向き被災者のメンタルケアを実践。福 島・宮城でサロンやワークショップを実施している。阪 神淡路大震災の際も心のケアグループを立ち上げ活動 した経験もある。

金 香百合 さん HEAL ホリスティック教育実践研究所所長

私自身は、生涯学習の分野で、「どうしたら人が主体になって生きていけるか」ってことを考えている

 

人って、人に喜んでもらったり、誉めてもらって初めて人になれるのに、ありがとうございます、お世話になりますって、頭下げてると、いつまでも人間、 主体になれない。やっぱり、ありがとうって人に言われて、人は生きがいを感じたり主体になれる。・・

地域づくり教育・NPO の教育力をテーマに研究。地域づく り支援の際は住民同士、住民行政の対話の場づくりを丁 寧に行っている。福島県浪江町の被災者支援を行い、各 地での対話・交流の場づくりやワークショップ、被災者 の話し合いから実践への支援、政策への住民参加等を実 践中。

櫻井 常矢 さん 高崎経済大学地域政策学部教授

「人がそこに在るのであれば、ファシリテーションもある」

 

これは願望ですけれども、自分は、ファシリテータ ーという、どんな場面でも、いろんな意味で、援助・ 促進をしていく役割をもった人間なんだ。できるかどうかは別としてそういう役割を持っている一人の 人間なんだということです。・・

人と人を、人と組織を、人と自然が結び合う多様な「場」 の実現を通して「共創社会」の実現を目指して、ファシ リテーション・対人援助や人間関係に係る研修機会の提 供などを通して、市民活動実践者やファシリテーターを 育成している。 東日本大震災では、災害ボランティア活動支援プロジェ クト会議(事務局:中央共同募金会、さくらネット)か らの派遣要請を受け、災害ボランティアセンターの運営 支援を実施した。

篠原 辰二 さん 特定非営利活動法人 Facilitator Fellows 理事・事務局長

回り道だと思っても、ちゃんとみんなで考えて、 みんなでやっていかないとしんどいよ

 

そもそも 住民不在の復興計画なんか、あったって意味がない。そんなの私はノーサンキュー。・・自分が関わり、自分たちが 意志を表明して、それにちょっとでも近づいていくっていう経験を踏めば、地域や復興計画にコミ ットできるようになると思います。・・

建築家として大手不動産会社で勤務後、独立。その後阪 神淡路大震災では市民派の専門家として復興のまちづく りの支援を行ってきた。東日本大震災後は主に岩手県・ 宮城県での被災地の支援を行っている。

野崎 隆一 さん 特定非営利活動法人神戸まちづくり研究所理事・事務局長

浅見 雅之 さん 合同会社人・まち・住まい研究所代表社員

建築会社で勤務後独立。古民家再生、まちづくり、景観 の専門家として多くの自治体のアドバイザーを務める。 現在は、野崎さんらとチームを組みながら岩手県・宮城 県の被災地の支援を実践中。

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災害復興支援室「読み語り会」

開催のお知らせ

 

2015年11月22日(日)13:00~17:00

浅草文化観光センター(4階:中会議室)

日本ファシリテーション協会(FAJ)災害復興支援室では、2011年3月の東日本大震災の発災以降「被災地支援を実践している専門家(FAJ以外)で、住民主体の復興支援を対話や参加を重視しながら促進(ファシリテーション)している方へのインタビュー」を行い、FAJ会員の有志の方にお手伝いいただき、本文記事のようにインタビュー記録としてまとめました。

 

「読み語り会」は文字通り、このインタビュー記事を事前に読み合って集まり、それを元に思い思いに語りあう会としてこれまで実施してきました。

2014年8月には広島、2015年1月に東京、3月に秋田、5月は東京(シンポジウムの前日)、6月には関西支部で開催致しました。

       

FAJ災害復興支援室では、この読み語り会が実践者の言葉をヒントにファシリテーターのスキルやあり方などについて、語り、考えを深める機会になるものと思っております。

テーマに興味のある皆さまのご参加をお待ちしております。

また災害復興支援室の最近の活動についてもお知らせできる機会になると思います。

 

ご参加の方は事前にFAJホームページの災害復興支援室にある専門家インタビュー記事をお読みになり、当日プリントアウトしてお持ちいただけますようお願いします。

以前、「読み語り会」に参加されたことがある方やFAJ会員以外の方の参加も大歓迎です。

こちらにインタビュー記事があります。お誘いいただく際には、その旨をお伝えください。

 

 

開催概要

 

1 【 日時】2015年11月22日(日)13:00~17:00

     (受付開始12:40) ※時間厳守でお願いいたします。

 

2 【定員】20名

 

3 【会場】浅草文化観光センター(4階:中会議室)

     浅草駅徒歩2分(雷門すぐそば)

 https://www.city.taito.lg.jp/index/bunka_kanko/kankocenter/a-tic-gaiyo.html

  

4 【参加費】無料

 

5 【持ち物】インタビュー記事をプリントアウトしたもの

 

6 【お申し込み・問い合わせ】

   https://www.faj.or.jp/modules/contents/index.php?content_id=4821 

    ※キャンセルされる場合はなるべく開催日の2日前(11月20日)までにお願いいたします。

 

7 【申し込み締め切り】2015年11月18日(水)

(締め切り前でも定員満席になった場合は締め切らせていただきます)

 

8【留意事項】

 事前にインタビュー記録を読んでからご参加ください

 (当日はコピーしたものをご持参ください)

   

 

9 【企画者】

    FAJ災害復興支援室:遠藤、浅羽、飯島、加藤、浦山、尾上

 

10 【進行の概要】

 ・オリエンテーション

 ・自己紹介、グループ分け

 ・対話(1)「自分が気になったインタビュー記事部分」共有

 ・対話(2)「ファシリテーターに関わることで参加者のみんなに聞いてみたいこと」

 ・クロージング

  

11 【これまでの読み語り会参加者の感想】

  △復興支援の現場だけの話ではなく、自分の仕事でも通じるものがあると思いました。

  △自分の興味ポイントを説明しながら、「揺れる」がキーワードとして浮かんできました。

  △ひとり読みではたどり着けなかったと思います。参加者の興味ポイントも各人の背景により様々で、

   思考の枠が広がりました。

  △復興支援をしている人達の話と言うより、人のネガティブな感情(悲しみ、怒り、寂しさとか)に

   どのように対峙し、それを解消していくかといった点で、どんな考え方で人と接しているのかがよく分かりました。

   短期、中長期での関わり方は違うことも再認識しました。

  △ 1方向の軸では解決できない問題を解決しようとしている姿は、共感すべきものがたくさんありました。

  △ファシリテーションがすばらしいのではなく、その「場」がすばらしいという事に気づきました。

   ファシリテーターである事に、謙虚であろうと思いました。

  △インタビュー記事は多くの事を気づかせてくれました。多くの方に読んでほしいです。

  △復興支援という切り口でなくても、4組のファシリテーターの在り方・ストーリーというタイトルでも興味深いと思う。

  △もっと早く読んでいれば、自分に参考にできたなと思った。自分の中の整理に役立った。

  △多くの人にさらに読んで欲しいと思った。

 (※参加された方の中から、一部の方の感想を紹介させていただきました。)

 

 

復興支援に関わったことのない方でも、興味があればお気軽に参加、お問い合わせ下さい。

 

 

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